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コラム

行動基準

満足から喜びへ

 今年に入り、ある研修会で、日本式経営の凄いところは、「満足」にとどまらなず「喜び」を追求することである、というお話を聞きました。

 

 これまでも、「顧客満足(ES)」「従業員満足(CS)」など“満足”してもらうことを目標に掲げてこられた会社も多いと思います。

 “満足”が少しずつ目標に近づいて来たら、次は、“喜び”なのかもしれません。

 

 最近、自動車の自動運転の技術が進歩している、もうすぐ完全に自動運転が可能になる、という話題が、とても気になっています。

 

 また一昨日も、NHKで、人工知能などの研究の現状や将来予測に関する番組が放送されていました。人工知能などの研究の進歩により、ロボットが誰かに操作されることなく、自分で判断し行動することができるようになってきている。

そして数年後には実際の社会の中で活躍することが始まる、というような内容でした。

 

 自動車の自動運転の話しを最初に聞いたときは、科学技術の進歩は、世の中をより快適で安全に暮らせるようにしてくれる、夢のような話だと思っていましたが、もう少し考えると、自動車の運転に人が要らなくなるということは、タクシーやバスの運転手さん、宅急便やトラックの運転手さんなどの仕事は無くなってしまうのかもしれません。

 

 鉄道の駅では、改札が自動化され、切符を渡す駅員さんはほとんどいなくなりました。

 また、大きな居酒屋などに行くと、注文はタッチパネルで行うところが増え、従業員さんの人数も少なくなってきているような気がします。

 

 どんどん人が働く場面が減ってきている、減っていくような気がします。

 

 ご存知の方も多いと思いますが、グーグルCEOのラリー・ペイジ氏は、数年前に「20年後には現在の仕事のほとんどが機会によって代行される」とインタビューで語っています。

 

 今私たちが現実に行っている仕事は、このままずっと存在し続けるのでしょうか。

機械では出来ないこととは、どんな事なのでしょうか?

 

 困っていることを解決すること、満足を「足りない」ことを「満たす」こととは機械でもできるかもしれませんが、相手が喜んでくれること、喜んでもらうことを想像しながら仕事に取り組むことは、人間でないと出来ないことなのかな、と個人的には思います。

 

 現在の仕事も作業としてだけでなく、仕事の相手に喜んでもらえるように、と意識して取り組みたいと思います。

 

 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

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