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コラム

ドラッカー

従業員満足と動機づけ

今日、従業員満足が関心を集めている理由は、産業社会において、もはや恐怖が動機づけとなりえなくなったからである。しかし、従業員満足に関心を移すことは、動機づけとしての恐怖が消滅したことによってもたらされた問題に正面から取り組まず、横に逃げているにすぎない。

『現代の経営<下>』

従業員満足(ES)という言葉もかなり浸透してきました。

従業員満足は大切ですが、しかし従業員満足がそのまま動機づけにつながるかというとそうではありません。

なぜなら従業員が満足している状態と言ってもいくつかのパターンがあるからです。

例えば、

「特に忙しくもなく、休みも取れて、気楽に働ける職場環境だ。」

このような事を考えている従業員がいたとします。

この従業員はこの職場に満足していると言えます。しかし、仕事への意欲があるかと言うとそうではありません。

つまり、満足という状態にもプラスの満足とマイナスの満足、逆に不満足の状態にもプラスの不満足とマイナスの不満足があるのです。

従業員満足を追求することはとても大切なことですが、「どのように」満足しているかを考えないといけません。

従業員満足と動機づけ

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