振り返りの時間をとる
毎年八月につくる計画どおりに一年を過ごせたことは一度もない。だがこの計画によって、私はいつも失敗し、今後も失敗するであろうが、とにかくヴェルディの言った完全を求めて努力するという決心に沿って、生きざるをえなくなっている。
P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』
ドラッカー教授は毎年8月に、1年の振り返りと計画を立てる時間を取っていたそうです。
教授は22歳ごろ、新聞社で働いていました。
当時は第1次世界大戦の影響で、中堅の人財が枯渇している時代でした。そのため、教授は若くして論説委員に抜擢されたのです。
しかし、当然経験が不足しています。それを補うために編集長の指導を受けていました。その指導の方法がこの振り返りを活用したものでした。
毎週末と、半年ごとに仕事ぶりを振り返ります。振り返る内容は次の様なものでした。
- 優れた仕事は何か
- 一生懸命やった仕事は何か
- 一生懸命やらなかった仕事は何か
- お粗末な仕事や失敗した仕事は何か
- 集中すべきことは何か
- 改善すべきことは何か
- 勉強すべきことは何か
定期的に振り返ることで様々なフィードバック効果が得られます。
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