経営計画が実現しないたった1つの理由
あなたの会社では経営計画を立てていますか?
がんばって経営計画を立てても毎回計画倒れになってしまうというお話をよく聞きます。なぜ経営計画は計画倒れになってしまうのでしょうか。
根本的な理由はたった1つだけです。それは経営計画が計画どおり進み、描いた姿に辿りつくために必要なものが欠けているからです。
それは、従業員一人ひとりの(経営計画実現につながる)行動です。
計画倒れになる会社の特徴
ひとつには、経営計画の作り方そのものに問題がある場合がありますが、これに関してはまた別の機会に取り上げたいと思います。
次に、経営計画を作った後「この計画実現のためにがんばってください(具体的には各自で考えて)」で終わっていたり、計画実現のためにあれこれやってはいるけど、いまいちうまくいかない、あるいはどんな取り組みをしていいかがわからないとう場合があります。
経営計画と各従業員の行動(普段の仕事)には通常かなりの距離があります。例えば、経営計画の中に今期の売り上げを10億にするといったことが書かれていたとして、ひとりの従業員から見て、10億の売上をあげるということと、日々の自分の仕事が結びつかないことが通常です。この距離が埋められないと経営計画を実現することはできません。
経営計画実現のために有効な取り組み
前述の通り、経営計画の実現のためには、各従業員が経営計画実現につながる行動を取る必要があります。そのため、各従業員が日々、「どんな」しごとを「どれだけ」やればいいのか具体的にイメージできるようにしましょう。
上司は、部下が適切な行動(仕事)をできるようにサポートする必要があります。どういう行動をすればいいか、それは各自が自分で考えられるのが理想ですが、現実はそうもいきません。自分で考えられるように教育をしつつも、やるべきことを伝えるということも必要になってきます。
また、経営計画に書かれていることはサイズ感が大きいので、部門や期間で分割し、それをさらに個人レベルにまで分割します。これは自己目標管理と同じ原理です。
これらのことを実現するのが人事評価制度です。何度もお伝えしていますが、人事評価制度は従業員に点数を付けて給与に差をつけるための道具ではありません。業績向上と人材育成のためのものであり、適切に運用することで経営計画の実現につながります。
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