自社の強みを知る方法
事業において自社の強みを知ることはとても重要です。そもそも、強みを基盤にした事業活動を行わないとうまく行かないでしょう。
以下の記事で、事業の特徴や独自性について取り上げました。
今回はこれをさらに深掘りして自社の強みを知る方法を取り上げます。
強みとは何か
そもそも会社における強みとは何でしょうか。会社における強みは個人の強みとは少し性質が異なります。
会社における強みのひとつの説明として、大多数の従業員がやる同一、同種の行動です。つまり、Aさんだから、Bさんだからではなく、会社の誰と仕事をしても同じ結果が得られるものがあるとすればそれはその会社の強みと言えます。とはいえ、この説明では少し抽象的すぎてピンとこないかもしれません。
別の説明として、独自化されたものが強みとも言えます。では独自化とは何でしょうか。
独自化の意味
独自化とは、他社ができないこと、やりたがらないことをやっている状態です。似たような言葉に差別化があります。
差別化とは、同じ、または類似する商品やサービス同士を比較した結果、自社の方が優れている状態です。
つまり、独自化は競合他社がやっていない状態、差別化は競合他社もやっているが自社の方が優れている状態と言えます。
この独自化や差別化という観点から見ると、自社の事業活動の中でできれば独自化、少なくとも差別化されているものが自社の強みと言ってもよいのではないでしょうか。もしくは、独自化や差別化された要因に自社の強みがあるとも言えます。
強みを分析する
自社の商品やサービスが次の要素に関してそれぞれ、独自化、差別化、標準、標準以下のどれに当てはまるかチェックしてみましょう。
- 特徴(機能や効果など)
- 提供方法(提供プロセスなど)
- 価格
- 買いやすさ(認知度や購入場所など)
- イメージ
- 購入後の満足
いかがでしょうか。
独自化や差別化に該当するものが一つでもあったでしょうか。どれかひとつでも独自化に当てはまる項目があればOKです。理想は、独自化が1つ、差別化が1~2つでしょうか。独自化と差別化に該当する項目が明らかになればそこを徹底的にアピールすることで遡及しやすいでしょう。
次に標準以下の項目はあったでしょうか。もしあった場合は要注意です。標準以下の項目が場合によっては独自化や差別化の効力を台無しにしてしまう場合もあります。
強みを磨く
前述のチェックで明らかになった項目に関して次の様な取り組みをしましょう
独自化に該当した項目
さらに磨いて徹底的にとがらせましょう。磨けば磨くほど他社がマネできない状態となり、自社の独自性は確保されます。加えて、その独自性がいつまで独自でいられるかも検討が必要です。どんなものも時間とともに陳腐化します。独自性に関しても同様です。
差別化に該当した項目
磨くことで独自化できないかを検討しましょう。差別化に該当するものは磨くことで独自化に転ずるものと、磨いてもどこまでも差別化の延長にしかならないものがあります。
標準以下に該当した項目
前述の通り、独自化や差別化の価値を帳消しにしてしまうようなものではないか検証が必要です。もしそうなら、少なくとも標準まで引き上げるか、もしくは発想の転換で独自化に転じることもありえます。
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