社員は職務内容にやりがいを感じていますか?~生産性向上と離職率低下のヒント①~
多くの会社が抱える課題、生産性の向上と離職率の低下。これに関する9つの質問を以下の記事で取り上げました。
今回はひとつめの質問「社員は職務内容にやりがいを感じていますか?」を深掘りします。
職務はワーク・エンゲージメントの指標のひとつです。ワーク・エンゲージメントは主体的に仕事に取り組んでいる心理状態のことを言います。自分の仕事にやりがいを感じているか、誇りを持って仕事をしているか、言われたことだけやるのでは無く主体的に考えてやっているかなど、自分の仕事そのものに対する姿勢とも言えます。
加えて、職務は以下の2つの指標に細分できます
- やりがい
- 裁量
やりがい
仕事を通してやりがいを感じているかを表します。やりがいが低下しているときは業務の目的や意義を理解できていない、あるいは同じ業務を単純に繰り返えすことで単なる作業になっている可能性が考えられます。
やりがいが低い時の対応
まずおすすめなのが、そもそもやりがいとは何か、どういうときにやりがいを感じるのかを深掘りしましょう。これをやるとほとんどのケースで気づくのが、やりがいを感じるポイントは人によって違うということです。従業員にやりがいを感じてもらうためによかれと思って取り組んだことが、実は的外れだったということがあります。それを防ぐためにもそもそもやりがいとは何かと言うところから共有しましょう。
やりがいが何から生まれるのかが明確になれば次のステップに移ることができます。例えば、目標を決めて達成することにやりがいを感じるのであれば目標管理、人に感謝されることでやりがいを感じるのであればサンクスカード等というように、世の中にはやりがいを感じさせてくれるツールがたくさんあります。
裁量
仕事をおこなう上で必要な裁量が与えられているかを表します。裁量が低下しているときは自由に意思決定ができない、あるいは他人が意思決定したことをこなしているだけの状態になっている可能性があります。
裁量が低い時の対応
ひとえに勇気を持って任せてみるにつきます。様々な会社を見ていますが、社長が、あるいは上司が必要以上に指示しているなと感じます。社長や上司にして見れば、任せることで自分が納得いく水準に達しないということがわかっているので任せられないのでしょう。あるいは、任せているつもりで逐一口を出してしまっているケースも目にします。
まずは小さな単位からでいいので任せてみてください。その時に次の3つを意識してみてください。
- 方法ではなく目的を伝える
- 完了イメージをわかりやすく伝える
- 期限を決める
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