社員は職場環境に満足していますか?~生産性向上と離職率低下のヒント⑨~
多くの会社が抱える課題、生産性の向上と離職率の低下。これに関する9つの質問を以下の記事で取り上げました。
今回は9つめの質問「社員は職場環境に満足していますか?」を深掘りします。
この問いは従業員が、企業の組織風土が従業員にとって良い状態なのかを表すもので、エンプロイー・エンゲージメントの指標のひとつです。エンプロイー・エンゲージメントは、組織に対する自覚的な貢献意欲のことを言います。
加えて、以下の3つの指標に細分できます。
- 職場環境への満足度
- ワーク・ライフ・バランス
- 給与への納得感
職場環境への満足度
働きやすい職場環境かを表します。数値が低いときは、机や椅子、利用している仕事道具などに不満があったり、空調や騒音が適切で無い可能性が考えられます。
即場環境への満足度が低い時の対応
まずは、どこに課題があるかを洗い出しましょう。エンゲージメント向上プロジェクトのメンバーで話し合ったり、別途、委員会を立ち上げてもよいかと思います。他の項目と違って課題やその改善方法がわかりやすい傾向がありますので取り組みやすいかと思います。
ワーク・ライフ・バランス
必要に応じてライフスタイルにあった働き方ができるかを表します。数値が低いときは、オンとオフの切り替えが難しい環境であったり、休暇が取りづらい、残業が多い可能性があります。
ワーク・ライフ・バランスが低い時の対応
まずは、労働時間や仕事量の確認をしましょう。前述の通り残業が多かったり、キャパシティ以上の仕事を抱えていると、仕事に追われプライベートが犠牲になっている感覚に陥ってしまいます。
また、別のアプローチとして従業員の家族に喜んでもらうような取り組みをするケースもあります。例えば、本人や家族の誕生日、結婚記念日に休暇を与えたり早めに帰ってもらったり、子どもの出産祝いを送ったり、子どもにクリスマスプレゼントを送ったりという事例があります。他にも、子どもの職場参観をやっている会社もある様です。
仕事の負担を減らす以外に、プライベートを充実させる、また仕事とプライベートの境界を薄くするという3つのアプローチが考えられます。
給与への納得感
働きに見合った給与や賞与が支払われていると感じているかを表します。
給与への納得感が低いときの対応
ポイントは納得感です。実際の給与や賞与が高いか安いかは実はあまり問題ではありません。つまり、必ずしも給与や賞与をあげなければならないということではありません。
納得感をあげるための取り組みとして、適切な人事評価制度の構築と運用があります。また、被評価者研修を実施し、制度そのものや、どのようにして給与が決まるかなどの研修を行うケースもあります。
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