社内の人間関係を向上させるチェックポイント
組織内の人間関係は多くの組織が抱える課題です。人間関係を向上するための取組は様々ですが、今回はエンゲージメント向上の視点で人間関係を向上させるためのチェックポイントをお伝えしたいと思います。
なお、マネジメント視点における人間関係は以下の記事をご参照ください。
マネジメント視点でも言えることではあるのですが、エンゲージメント視点で特に重要になるのがやはりコミュニケーションの量と質です。社内においてコミュニケーションの量と質が以下に担保できているかを次のチェックポイントを通して確認してみましょう。
①社内でコミュニケーションをとる機会を十分持てているか
まずはコミュニケーションの量がしっかり確保できているかです。
量に関してはほとんどの会社が足りていないという前提で進めて行った方がよいです。様々な会社を見させていただく機会がありますが、自分たちではコミュニケーション量が十分に取れていると感じている会社でも実は足りなかったということを多く目にしてきました。
普段からどのようにコミュニケーションをとるかを考え、意識的にコミュニケーションの機会を作っていないかぎり、コミュニケーションは不足しています。仕事中にちゃんと会話しているという意見をよく聞きますが、ほとんどの場合これはコミュニケーションとしては不十分です。
②メンバーのことを理解できているか
2番目は質に関することです。
コミュニケーションを通して、部下や同僚のことを理解できているでしょうか。具体的には、部下や同僚の強み、ワークスタイル、強み、さらには今困っていること等を理解できているでしょうか。
例えば、Aさんの強みは何ですかと聞かれたとき即答できるでしょうか。同様にAさんが今困っていることは何であなたはどんなサポートができますかと聞かれたときに即答できるでしょうか。
コミュニケーションを通してこのような質問に誰もが答えられる状態になることが理想です。
③承認や称賛の機会はあるか
直近でいつ部下や同僚のことを承認したり称賛したりしましたか?
もちろんあなたが勝手に思っているだけではダメで、それが本人にちゃんと伝わっている必要があります。職場においてはどうしてもできて当たり前という感覚になり、できなかった場合は注意したり叱ったりしますが、できたときには明確に称賛することはしない傾向にあります。
そうではなく、しっかり承認や称賛する機会をもつことが大切です。そのためには、何をしたら、どうなったら称賛されるのかを組織内で共有する必要があります。
求められる成果は何か、そこから導き出した目標は何か、理想とされる考え方や行動はどのようなものかなど、各メンバーのなすべきことを芽依確認しましょう。
④相手にあわせたコミュニケーションをとっているか
ワークスタイルとも関わることですが、人によってコミュニケーションスタイルは違います。
口頭で直接伝えられる方が良い人もいれば、文章の方が良い人もいます。ポイントはコミュニケーションにおいて受け取る側がどういうコミュニケーションスタイルを求めるかです。発信する側ではありません。受け取る側に合わせることでコミュニケーションの質が劇的に向上します。
まとめ
以上、社内における人間関係の向上にはコミュニケーションの量と質がポイントとなります。具体的に何をやっていいかわからないという人は、まずは小まめな定期面談(1on1など)が効果的です。定期面談を実施することでまずは量を確保し、メンバーの特性を理解し、チームの状態を理解し、本音が言える環境をつくることで質を担保しましょう。
効果的な面談方法に不安がある場合はお気軽にご相談ください。
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