意思決定の三つのステップ
正しい決定は、共通の理解と、対立する意見、競合する選択肢をめぐる検討から生まれる。
P.F.ドラッカー『経営者の条件』
ドラッカー教授は意思決定を行うときの流れとして三つのステップを踏むように言っています。
- 共通の理解
- 対立する意見
- 競合する選択肢の検討
それぞれどのような意味でしょうか。
共通の理解
まず土台として、意思決定にかかわる人たちの中で共通の理解が欠かせません。
例えば、取り組む問題は一般的な問題なのか例外的な問題なのか、そもそも問題の根本は何か、何を目的とするのか。
一見同じ問題に取り組む場合でも人によって見ている現実は大きく違うものです。
対立する意見
必ず複数の意見を集めるようにしましょう。全会一致は危険です。
複数の異なる意見は選択肢にもなります。また、決定後にうまく行かない場合の代案にもなるのです。
競合する選択肢の検討
自分と異なる意見を感情的にとらえず、自分とは違う現実を見た上での正しい意見として十分検討する必要があります。
また、的的にフィードバックを行い意思決定の成果を確認します。
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