上に向かって焦点を合わす
ほとんどの人が下に向かって焦点を合わせる。成果ではなく努力に焦点を合わせる。組織や上司が自分にしてくれるべきことを気にする。そして何よりも、自らがもつべき権限を気にする。
P.F.ドラッカー『経営者の条件』
成果をあげるためには焦点を合わせる方向が大切です。
人はどうしても自分の努力、人が自分になにをしてくれるのかなど、下向き、あるいは内向きに焦点をあわしがちです。
しかしそれでは成果は望めません。
ドラッカー教授は顔を上げろと言います。顔を上げあたりを見回すと、今まで見えなかったものが見えてきます。
焦点を合わすべきは上、もしくは外なのです。そこで「なすべき貢献は何か」を問いましょう。
そうすれば同じ仕事や作業をしても全く違う物になります。
例えば、滋賀県の和菓子・洋菓子の老舗であるたねや。社長はお菓子を作る職人に常々次のようなことをおっしゃっているそうです。
「お客様が食べている様子をイメージしながら作りなさい。」
職人はどうしても意識が内向きになります。
いかに上手に、いかに早く、いかに美味しく作るか。
もちろん、これらは大切なことですが、肝心なのは何のためにの部分です。すべてはお客様のためのはずですが、日々の業務に追われる中でそれを忘れてしまいがちです。
皆さんはどこに焦点を合わせていますか?
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