中小企業に賃金テーブルは必要か?
あなたの会社には賃金テーブルはありますか?
人事制度のご相談を受けたり、構築のお手伝いをする際に、必ず話題に上がるのが「賃金テーブルは必要か」です。
もちろん賃金制度というからには賃金の決定に関して、何らかのルールが必要です。そういう意味では、賃金テーブルもしくはそれに相当するものが必要なことは明かなのですが、どこまで必要かという話になると検討すべき余地があります。
例えば、賃金テーブルと聞くと、次の様な号棒表をイメージする方が多いのではないでしょうか。
1等級 | 2等級 | 3等級 | 4等級 | 5等級 | 6等級 | |
1 | ||||||
2 | ||||||
3 | ||||||
4 | ||||||
5 |
等級ごとに1号棒から順に金額が入っているものです。当然中に入ってくる金額や号棒の最大値、等級の数などは会社により様々ですが、このような表を作っている会社は結構あります。
この仕組み自体はもともと公務員の賃金体系を参考に作られたもので、賃金制度を構築する際には必ずと言って良いほどこの表を作っていました。
しかし最近は少し事情が変わってきています。
もちろん今でも号棒表を作る事もありますが、特に中小企業では号棒表を作らないケースが増えており、弊社でもその方法をおすすめしています。
では号棒表を作らないとすれば賃金はどうやって決めるのでしょうか。
いくつかやり方はありますが、基本的には各等級の上限と下限を決め、評価ごとの昇給表を作ります。この仕組みの方が柔軟な運用が可能なため、中小企業にはあっているのです。
変化が激しく先行きも不透明な昨今、事業活動継続のためには中小企業にとっても人件費のコントロールは死活問題です。無理ない範囲で昇給ができ、かつ従業員にとっても透明で納得感を感じやすいという特徴があります。
号棒表を使っている企業様は制度変更を検討されてみてはいかがでしょうか。
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