評価シートを最大限に活用するために必要なこと
評価項目を作った。
それをまとめて評価シートも作った。
でも、いまいち効果が感じられない。
そんなご相談をいただきます。
今回は、せっかく時間をかけて作った評価シートを最大限に活用するために最も重要なポイントをお伝えします。
まず、そもそも評価項目の役割を誤解していないことが前提です。これに関しては、以前の記事をご覧ください。
その上で、重要な事。
それは、評価項目の内容を憶えているか?です。
人は憶えていないものを使うことはできません。評価項目も同様で、内容が頭の中に入っていて初めて、項目の内容に沿った行動ができます。
多くの会社が、半年に1回の期末評価で半年ぶりに評価項目を見て、「あー、そう言えばそうだった」みたいな感覚で運用している実態があります。
この状態ではせっかく作った評価項目も効果を発揮しません。
こうならないためには、評価項目を目にする頻度を上げる必要があります。度々お伝えしている通り、弊社では評価シートを使った面談を少なくとも毎月、可能であれば2週間に1回の頻度でやってくださいとお伝えしています。まずは、ここから始めてください。
しかし、それでもなかなか評価項目の内容が定着しないというケースもあります。そんな場合はどうすればいいのでしょうか。
答えはシンプルで、評価項目を見る頻度を上げるしかありません。
面談頻度を上げるのがベストですが、それが無理な場合、例えば、週1回朝礼で評価項目を読み合わせしたり、毎朝の業務開始ルーティンに評価項目に目を通すことを追加したりが考えられます。
もしくは、次の評価面談に備えて、毎日終業時に評価シートを見ながら、今日1日の行動で該当したものを探すというのも効果的です。
加えて、これらが習慣化するためには、「評価項目を見る」ことに対する行動コストを下げることが重要です。
評価シートが引き出しの奥にある、共有フォルダの深い階層にあるなど、評価項目がすぐに見られない状態になっていないか確認しましょう。
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