【マネジメント入門③】ドラッカーマネジメントは仕事の課題を解決してくれる!?
ドラッカーマネジメントに興味があるけど何から手をつけていいかわからない人のための連載「マネジメント入門」、3回目は「ドラッカーマネジメントは仕事の課題を解決してくれる!?」です。
こんな時どうしますか?
いつも使っている棚がグラグラしています。
見ると、ネジが何本か緩んでいました。
こんな時、おそらく道具箱からドライバー取り出してネジを締めるのではないでしょうか。
棚がグラグラしているという問題を、ドライバーという道具を使って解決したと言えます。
同じ様に、仕事でも目の前の課題を解決できる道具があれば便利だと思いませんか?
それがドラッカーマネジメントです。ドラッカーマネジメントは仕事の課題を解決する道具箱の様なものです。ドライバーやペンチなどが入っている道具箱と違い、ドラッカーマネジメントという道具箱には何が入っているのでしょうか。それは原理です。
ドラッカーマネジメントは
仕事で困ったときに使う
原理の道具箱
原理とは何か
ポイントは、入っているものは原理だということです。では、原理とは何でしょうか。
火を発生させるために必要な3つのものをご存じでしょうか。それは、酸素、炭素、熱です。この3つが揃うと火がつくと言われています。
これが、火がつく原理です。
例えば、あなたがこんな仕事を任されたとします。
そこはとある製品の原料である素材の保管庫です。あなたはこの素材の管理業務を任されました。実はこの素材、非常に燃えやすく時に自然発火することがあるという危険なものでした。そのため、もし火が出たら備付の水道を使って水をかけてくださいという指示を受けています。
ある日、その素材が燃え出します。あなたは指示通り水道を使って火を消そうとしたところ、なんとその日は断水の日でした。さて、あなたはどうしますか?
「火が出たら水をかける」という指示を受けていたのに、水が出ないことで焦るでしょうか。
こんな時、火がつく原理を知っていたらどうでしょう。目的は火を消すことです。その一つの手段として水をかけるという方法がありますが、水が使えない場合は他の手段を考える必要があります。前述の通り、酸素、炭素、熱のどれかを遮断すればいいのです。例えば砂をかけてもいいかもしれません。
つまり、原理を知っていると、状況に応じた方法を自分で考えられるということです。
仕事は様々な状況に対応しないといけない
課題を解決したいとき、人は具体的な方法論を求めがちです。なぜなら、その方がわかりやすく、具体的に行動できるからです。
しかし、現実は複雑です。誰かが成功したその方法が、そのまま使えるとは限りません。
目の前の課題をどのように解決したいのか。加えて、今の状況はどうか。この2つから自分がとるべき行動を考える必要があります。
その時に必要になってくるのが原理です。
ドラッカーマネジメントはそんなときに使える原理を教えてくれます。
よくドラッカーマネジメントは難しいと言われます。その理由の一つがこのことからと言えます。つまり、その他のよくあるノウハウ本と違い原理が書いてあるため、書いてあることを自分のケースに当てはめて、具体的にどうするかは自分で考えないといけないのです。この変換作業が最初は難しく感じます。読んでも、「っで、具体的にどうすればいいんだ??」となる人が多いようです。
この原理から方法への変換作業さえ慣れてしまえばドラッカーマネジメントは最強の武器と言っても過言ではありません。
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