生産性をあげるために一番必要なこと
度々話題に上げている生産性。
人手不足をはじめとして、生産性をあげなければいけない理由を挙げればキリがありません。そんなとき、大切にしなければならないこと、忘れてはいけないことを気づかせてくれる話があります。
それはイソップ寓話の『木こりと旅人』
頻繁に引用されるため、おそらく一度はどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
ある日、旅人が山の中を歩いていました。
すると汗を流しながら一生懸命に木を伐っているきこりを見かけました。そして夕方、同じ道を戻ってみると、朝と同じ場所で汗をかきながら一生懸命木を伐り続けているきこりがいました。
しかし、あんまり作業は進んでいないようです。
旅人は足を止めてよくよく見ると、きこりが使っている斧の刃はボロボロでした。そこで、旅人はきこりに声をかけました。
旅人「きこりさん、精がでますね。でもあんまり作業は進んでないみたいなので、斧の刃を研いだらどうですか?」
きこり「なに言ってるんだよ、刃を研ぐ時間なんておいらには無いんだよ、木を伐るのが忙しくてさ。」
イソップ寓話
さて、これを読んでどう思いますか?
バカな木こりだと思いますか?
しかし、仕事という場面においてこの木こりと同じ罠に陥っている会社やビジネスパーソンが実に多いです。
人が足りない、売上を上げなければならないなどと、汗を流して実務をこなすことで精一杯。時間の余裕はありません。
しかし、その実務をこなすための武器はボロボロじゃないですか?古くなっていませんか?
人事評価制度を作って運用したり、研修をしたりすることは、木を切る手を止めて斧を研ぐのと同じです。その時間は実務が止まります。しかし斧を研ぐことによってその後の生産性は確実にあがるはずです。
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