職場で周りから認められていると感じますか?~生産性向上と離職率低下のヒント⑤~
多くの会社が抱える課題、生産性の向上と離職率の低下。これに関する9つの質問を以下の記事で取り上げました。
今回は5つめの質問「社員は上司や同僚から適切な承認を得られていますか?」を深掘りします。
この問いは職場において周りの従業員から認められていると感じているかを問うもので、ワーク・エンゲージメントの指標のひとつです。ワーク・エンゲージメントは主体的に仕事に取り組んでいる心理状態のことを言います。自分の仕事にやりがいを感じているか、誇りを持って仕事をしているか、言われたことだけやるのでは無く主体的に考えてやっているかなど、自分の仕事そのものに対する姿勢とも言えます。
加えて、承認は以下の3つの指標に細分できます。
- 成果に対する承認
- 発言・意見に対する承認
- 評価への納得感
成果に対する承認
成果を認められたり褒められてりしているかを表します。成果に対する承認が低いときは、周囲から関心を持たれていない、定量化できていない成果に対して称賛されない、またそもそも成果の定義が不十分なことが考えられます。
成果に対する承認が低い時の対応
まずは、成果の定義を明確にしましょう。一人ひとりが成果と思っていることが違うと、自分が成果と思っていることを成し遂げたとしても、周りからは成果をあげたと認識されず、承認されることもありません。仕事のマネジメントの大原則として、組織の成果を定義することから始める必要があります。
発言・意見に対する承認
自分の意見や発言を周囲が聞いてくれているかを表します。発言・意見に対する承認が低いときは、周囲から関心を持たれていないと感じている、あるいは、メンバー間での理解が不十分であると感じている可能性があります。
仕事仲間との関係が低い時の対応
心理的安全性を高める取り組みが必要です。発言することを奨励する、発言したことに対して頭ごなしに否定しないなど、自分の意見を発することに対して抵抗がない組織風土づくりが必要です。
評価への納得感
成果や貢献に見合った評価がされているかを表します。評価への納得感が低いときは、自分の貢献が正しく評価されていないと感じる可能性が考えられます。
評価への納得感が低いときの対応
人事評価制度の見直し、面談のやり方や頻度の見直しなどを行いましょう。
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