測定することで意識が変わる
管理のための測定を行うとき、測定される対象も測定する者も変化する。測定の対象は新たな意味と新たな価値を賦与される。したがって管理に関する根本問題は、いかに管理するかではなく何を測定するかにある。
P.F.ドラッカー『マネジメント[エッセンシャル版]』
人は何かを測定すると決めた時、測定対象に価値を置くようになり行動が変わります。
例えば、レコーディングダイエット。
体重の変化や、食べたものを記録することにより、それらを意識し、減らそうと言う行動をします。人間の特性を利用したダイエット方法です。
また、この特性が悪い方向に表れる代表的な例が予算制度です。
予算制度の下で活動することで、成果をあげるという本来の目的ではなく予算を消費するという事の方に意識が行ってしまいます。
しかしこの特性をうまく使うと組織の成果を高めることができます。
例えば、評価制度はこの代表例です。
目標を立て、評価をするために何を測定するのか。
この測定対象が適切に決定できれば、具体的な行動が変わり、組織の成果も大きく向上します。
測定対象は慎重に選びましょう。
あまり多すぎないことがポイントです。
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